コツを知って納得の仕上がりに!建築塗装で失敗しないためにも基本を知っておこう!

当サイトはコツを知って納得の仕上がりにすることが期待できる、建築塗装の情報を紹介しています。
大切な建物の塗装を依頼する際に思いがけず失敗するといったことにならないためにも、まずは基本を知っておくことをおすすめします。
一般的に取り扱いやすく建築への塗装もしやすいといわれているのが水性塗料ですが、このサイトでは水性のものだけでなく、建築物の塗装でも使われていることがある溶剤系塗料に関しても触れています。

コツを知って納得の仕上がりに!建築塗装で失敗しないためにも基本を知っておこう!

劣化した塗装は建築物を傷める原因にもなるため定期的に建築塗装をすることが大切ですが、失敗しないためにどのようなことに注意するべきかという疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
建築塗装の成功のためには、立地条件や希望耐用年数に合った塗料を選ぶことが大切になります。
建築塗装の寿命は立地条件に左右されますが、一般的には10年程度です。
ウレタン系やシリコン系、アクリル系塗料などがありますが、広く使われているのはシリコン系塗料です。

建築塗装で使われている塗料の種類

建築塗装で使われている塗料の種類は多くありますが、大きく分けると4種類に分かれていて、それぞれ特徴が違い耐候性や施工費用も異なります。
アクリルは施工費が安くて発色が良いのでデザイン性を重視するときや、鮮やかさを強調したい時に向いていますが耐候性が悪く長くても7年から8年ぐらいしか持ちません。
短期間でのメンテナンスが必要で最近はあまり使われてません。
ウレタンは塗膜が柔かくて密着性に優れ、価格・耐久性・機能性もあり建築塗装でもよく使われてます。
仕上がりは光沢がある色合いで綺麗、耐候年数はアクリルよりは長いですが10年ぐらいが目安です。
シリコンは、費用対効果、内容も優れていて仕上がりは美しくて塗装後も長い期間その状態を保てます。
ウレタンよりも費用は高いですが長持ちするので、長期間補修も不要で大体15年はいりません。
フッ素は外と比べて寿命が長くて、耐熱性・耐寒性にも優れてます。
主に飛行機やデザイン性を重視多建築物などの外壁で使います。
性能が良い分価格も高く、アパート・マンションに使うことは殆どなく、次のメンテナンス期間を長くしたいなら別ですが費用もかかるのでそれも考えて選ぶ必要があります。

塗料によっても変わる建築塗装の費用

建築塗装の費用は使う塗料でも違い、これは期待耐用年数で価格が異なってきます。
長いほど値段は高額になりますが、長く持てば次の塗り替えの時期も遅くなります。
建築塗装で塗料の耐用年数の違いは使う樹脂で異なり、これは塗膜を作る主な成分です。
例えばアクリルは価格が安いですが長持ちがしないので、定期的に塗り替えしたい人には向いてます。
ウレタンも比較的値段が安くてアクリルよりも長く持ちますが、建物を長期的に保護するときには向いてません。
シリコンは一般的によく使われていて価格と機能のバランスが良いですが、耐用年数はそこまで長くないです。
フッ素は長期間長く持ち建物を保護してくれますが塗膜が硬いためひび割れが起きやすく、ピュアアクリルは長く持ち高弾性を有するので防水性に優れてます。
ひび割れでの建物への水の侵入を防いでくれますが価格が高めで、高弾性なので汚れたつく場合もあります。
無機配合型フッ素だと劣化する要因の紫外線・雨・熱から守ってくれますが値段が高い、変性無機はガラスと同じ成分の無機を使い、長持ちで紫外線などから守ってくれますが、やはり価格は高額です。

建物の防水対策としても有効な建築塗装

建物の屋上やベランダなどの防水対策としても建築塗装は有効で、これにはいくつかの種類があります。
ウレタンは固まるとゴム状になる塗料を一定の厚みを付けて塗布し、液状なので複雑な形でも行えます。
比較的安価ですが、耐久年数は他の方法と比べて低いです。
ただ、定期的に塗り替えをすることで紫外線の劣化も防げ、長い期間耐久性を保てます。
ウレタンは塗りやすく価格が安いですが塗りムラが起きやすく、大体10年から13年で、1平方m当たりの単価は4,000〜7,000円です。
ベランダの建築塗装だとFRPがあり、これは繊維強化プラスチックのことで耐酸・耐候性に優れていて、錆びたり腐ることもないです。
次に塩ビシートは塩化ビニル樹脂系のシート状の材料1枚で構成した防水層で、屋外の日光の紫外線・熱・オゾンに対して強いです。
素材が予め着色されて高い耐久性もあり、メンテナンスで一般的な保護塗装が原則不要で、維持管理費の節約も出来ます。
これには下地の種類・使う用途で接着工法と機械的固定工法があります。

建物の美観を守ってくれる建築塗装

建築塗装を行う一番の理由は、建物の美観を守ってくれる点があり、それだけ人の目から見ても綺麗に見えることが重要だと意識されているからです。
しかし建築塗装は単に美観を守るだけでなく、建物自体の劣化を防ぐメリットもあります。
外見の美しさを損ねるのは建物の劣化を原因にすることが多いのもありますが、建物を保護することにも繋がっていきます。
つまり長年にわたって、暮らし続けることが可能となる点も優れております。
建築塗装は定期的に行うことが優れているのも事実で、それは降雨・降雪などの湿気、直射日光などの過酷な気象に常に曝されている事実があるからです。
塗装を行うと外観に被膜を形成するのですが、気象に曝されることでその膜自体が破られることもよくありますが、建築塗装で新たな膜を形成し外観の保護が可能となります。

建築塗装の工法で違いがでる施工後の模様

一般的な建築塗装の工法には刷毛塗り・ローラーがありますが、吹き付けだと施行後の模様も違います。
スプレーガンに入れて吹きかけながら行いますが、でこぼこと立体感ある塗装が可能で施工が早く低コストですが、飛散しやすくて音が出るため住宅が密集したところではしにくいです。
主に3種類あり、リシン仕上げは上塗り塗装材へ小さい石を混ぜて行い、砂壁のような仕上げになりツヤはないので和風の趣を出したい時に向いてます。
スタッコは厚みがあって重量感があり凹凸があってざらついた手触りが特徴で、風合いがいいですが汚れやすいです。
タイル仕上げは、下塗りの後に厚みと模様を出すため主材を吹いてから、上塗り塗装で仕上げます。
中塗り・上塗り塗材が違うものを使うのが一般的で、新築で吹き付けをしていても塗り替え時では刷毛やローラーを使います。
建築塗装では下地でどう仕上げてあるかで必要な塗料量も変わるので確認が必要です。
これ以外にも外壁の状態次第では、カバー工法・張り替え工事もあり元々ある外壁へ新しい外壁材を上へと張り付けます。

新築時の建築塗装に使われる吹付け工法

戸建て住宅はもちろんのこと、マンションやアパートでも建物全体が完成をしたら必ず最後におこなう作業があります。
それは外壁の建築塗装であり、今では少ないスタッフによって吹き付け工法という方法で実施されているものです。
ここでは簡単に、この吹付け工法の概要を見ていくことにします。
まず建築塗装は大きく分けて2つの方法で実施されますが、1990年代初頭まではローラー工法が基本でした。
外壁塗装を専門とする職人が手作業で塗っていくため、100平方メートル程度のスペースを塗装するだけでも非常に時間がかかったものです。
それとは異なり、現在では高圧噴射器を用いて短時間で完成をさせられるようになっています。
これが吹付けというもので、シリコンからウレタンまでさまざまな成分の塗料を含ませて完成をさせることが可能です。
なお、どちらにも言えることは必ず3回にわたって施工を実施する点です。
下・中・上塗りとなっていて、防水対策もとれます。

建築塗装の塗り替えで使われているローラー工法

建築塗装工事のうち、塗り替え工事で用いられている工法で現在主流となっているのは、作業員が専用のローラーを用いて手塗りをしていく「ローラー工法」です。
この工法には、分厚い塗膜を形成することができるため、建築塗装用の塗料本来の耐久性を発揮させられる点、凹凸が多い箇所に対してもきちんと対応できる点などメリットがたくさんあります。
機械を一切使用することがなく、塗料が飛び散る量も少ないため、周辺に迷惑をかける心配がないことも、この工法がよく選択される理由となっています。
住宅が密集している地域であれば、建築塗装工事ではほぼ必ずといっても良いほどこの工法が選択されます。
一方で、この工法には手塗りであるがゆえに他の工法と比較すると施工に時間がかかり、ある程度作業員の人数も必要となるため料金も高くなるといったデメリットがあります。
塗料の品質だけでなく、作業員の質も仕上がりに関係してくるので、依頼する業者選びは慎重に行いましょう。

特徴的な建築塗装の仕上がりになる特殊工法

快適で住みやすい住宅を可能にしていきたいのであれば、意外と見落としてしまいがちな外装に力を入れる必要があります。
とくに建築塗装が質の高い仕上がりになっていれば、家全体の雰囲気や魅力が確実にアップするのでかなり重要です。
そして、建築塗装にはいくつは種類が存在しているので、どのような塗料を選ぶかによって仕上がりに違いが生まれてきます。
低価格で安く塗装したいのであればウレタン、定期的なメンテナンス不要で長く良さを保っていきたいならフッ素にするなど選択肢は様々です。
また、塗料を選ぶ大切さに加えて、特徴的な仕上がりを目指したい場合には特殊工法がカギになってきます。
例えば、あえて均一に満遍なく綺麗に塗るのではなく、手塗りの工法を取り入れることでムラを作り上げていくことがとても魅力を増していきます。
逆に均一に塗って綺麗な状態を保ちたいのであれば吹き付け塗装にするなど、目的に合わせて自由に選べる点が建築塗装の魅力の一つでもあります。

特殊工法の建築塗装で使われている道具

特殊工法の建築塗装に用いられている道具には、いったいどのようなものか気になるのではないでしょうか。
意外なことに特殊工法でも基本的に使われる道具は一般的なものが多く、職人の腕によって求められる通りに仕上げられることになります。
石のような質感や石目を出したい場合は、いわゆるスプレータイプのガンで塗料が吹きつけられます。
広い面よりも点で塗装する建築塗装なので、確かに手間と時間は掛かりますが、特殊工法においては重要でなくてはならないのも確かです。
砂骨ローラーは塗料を吸うのが特徴で、粘度の高いものを塗ったり厚塗りするのに使います。
特殊工法ではローラーによる建築塗装が多い傾向で、化学繊維ではなく羊毛が用いられていたり、毛が長かったり短いものもあります。
結局のところ、塗る塗料と期待する仕上がりに合わせて使い分けることになり、経験豊富で幅広く様々な仕上げに精通する職人ほど、多くの種類を使い分けているといえるのではないでしょうか。

筆者:早坂卓也

筆者プロフィール

北海道網走市生まれ。
建築塗装に関する情報を発信しています。
函館 建築塗装